ニンニクなしでも美味しい!26年のフレンチ・イタリアン経験を活かした”新世代の餃子”

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取材協力:餃子専門丸虎 MARCO – 吉田様

取材対象:ジャパン・フード・セレクション受賞「 丸虎極夜餃子

目次

餃子専門丸虎 MARCO

群馬県赤城山の麓で育った「上州せせらぎポーク」をはじめ、全国各地から厳選した材料を使用。吟味した素材を余すところなく引き出すため 豚肉や野菜の甘みが一段と際立ちます。基本の餃子はニンニク不使用。素材を活かしニンニクに頼りすぎない、それでいてしっかり美味しいのが最大の特徴です。加える油脂分も極めて少なく冷めてもびっくりするほど美味しいんです!ニンニク臭の気になるシーンでも大活躍!お弁当にも最適です。タレにも丸虎ならではの秘密が!りんご酢と蜂蜜、トマトをたっぷり使用したの「特製りんごの甘酢ソース」で召し上がって頂くのがおすすめです。もちろんお好みで酢醬油や酢胡椒でも美味しく召し上がって頂けます。保存料、合成着色料等は使用せず、お子様からご年配の方まで安心して召し上がって頂けるようお作りしています。

極(きわみ)夜餃子

餃子専門店をオープンしたきっかけ

米田

餃子専門店をオープンした”きっかけ”を教えてください。

吉田様

私は26年間、フレンチ・イタリアンや洋食の世界で勉強してきました。当時、職場では食材の無駄が多く、食材の廃棄で悩んでいました。いい機会だと思い、自分でお店を経営してみようかなと思ったのがきっかけです。

餃子店を選んだのも、なるべく廃棄が出ない仕組みにできないかということからです。理由はこれだけではないのですが、そういった考えから餃子のお店にしました。

米田

元々、餃子はお好きだったのですか?また、なぜ餃子を選ばれたのでしょうか?

吉田様

餃子は大好きでした。自分で作るのも食べるのも本当に楽しんでいましたね。しかし、餃子を選んだ理由はそれだけではありません。実は3つの条件を考えていました。

1つ目は今お話しした「 自分で作るのも食べるのも好き 」ということ。2つ目は「 食材の無駄が出ない 」こと。そして3つ目が「これまで長年勉強してきた洋食の技術や知識を活かせること 」でした。

私はずっと洋食を学んできましたが、それを全て捨てて一から始めるのではなく、「 今まで勉強してきたことをうまく活かして何かできないか 」と考えていました。

そして、これら3つの条件を全て満たすのが「 餃子 」でした。さらに、餃子には無限のポテンシャルを感じていました。具材や調理法、味付けなど、アレンジの可能性が無限にあるんですよね。そこに大きな魅力を感じました。

米田

テレビにも出演されているのを拝見しました。他店とは少し異なるコース料理を提供されているようですね。

吉田様

私たちのお店では、一風変わったコース料理を提供しています。当社のモットーは「 中華の枠を超えたワールドワイドな餃子を提供する 」ことです。

単に「 食べて美味しい 」というだけでなく、驚きや新しい発見を感じていただける餃子を作ることを目指しています。このモットーを具現化するため、様々な要素を組み合わせています。

例えば、フレンチのような盛り付けを取り入れたり、国籍にこだわらない多彩な味付けを楽しんでいただいたりしています。結果として、餃子のコース料理は、従来の中華料理の枠にとらわれない、独創的なものになっています。

お客様に新しい餃子の世界を楽しんでいただきたいという思いを、料理を通して表現しています。

これは私たちのやりたいことを形にしたもので、お客様の反応を見ていると、この挑戦が実を結んでいるのを感じます。餃子を通じて、料理の可能性を広げていけたらと思っています。

米田

ベーシックな餃子には、ニンニクが入っていないそうですね。これには何か理由があるのでしょうか?

吉田様

当店のベーシックな餃子にはニンニクを使用していません。家内がニンニクアレルギーなんです。ニンニクが強いとお腹が痛くなったりするので、家内のために最初はニンニクなしの餃子を作り始めました。

ニンニクなし餃子には、他にもメリットがあることに気付きました。例えば、お昼時やお仕事中に食べても気にならないですし、デート中のカップルなんかも安心して楽しめますよね。

ただ、これまでニンニクなしの餃子というと、あまり美味しいイメージがなかったんです。だからこそ「 ニンニクなしでも美味しい餃子 」を作ることにこだわりました。

結果として、当店の餃子は基本的にはニンニクなしで作っています。お客様からも「 ニンニク無しで、こんなに美味しいなんて!」という声をいただくことが多く、嬉しい限りです。

苦労したこと

米田

ニンニクなしの餃子で美味しさを追求する際、苦労はありましたか?

吉田様

何度も試行錯誤というわけではありませんでした。むしろ、私の洋食時代の経験が大きく役立ちました。旨味成分がどれだけ増えるかなど、そういったデータを既に持っていたんです。それを餃子作りに応用しました。

洋食で培った知識をベースとして「 MARCOの餃子 」という新しい形に昇華させたんです。過去の経験を活かしつつ、新たな挑戦として餃子を開発しました。

他店との違い

米田

「 餃子専門 丸虎 MARCO 」と他店との違いはどこにあるのでしょうか?

吉田様

一番の違いは、私たちが中華料理店ではないということです。多くのお店では餃子は中華料理のサブメニューの一つですが、私たちは餃子をメインに据えています。

もちろん、餃子好きの方に来ていただくのが第一ですが、それと同時に女性も気軽に入れるお店を目指しました。実際、満席の時に店内を見渡すと全員女性のお客様ということもありますね。

さらに、料理を提供する際の姿勢も大切にしています。一つ一つの料理を作品として捉え、愛情を込めて丁寧に盛り付けをしています。できる限りの気配りをしてお客様に提供することを心がけています。

お客様からの評価

米田

お客様からはどのような評価をいただいていますか?

吉田様

私たちのお店では多くのアレンジ料理を提供しているのですが、嬉しい反応をたくさんいただいています。

中には「 アレンジ料理は今まであまりいい経験がなかった 」というお客様もいらっしゃいました。しかし、そういった方々からも「 しっかりとした料理として楽しめた 」という声を聞くことができました。

口コミでもアレンジ料理に関して、多くのお褒めの言葉をいただいています。こういった反応を見ると、私たちの挑戦が評価されているのだなと実感しますね。

印象的なエピソード

米田

印象に残っているエピソードはありますか?

吉田様

デパートでの出店や、お祭り、フェスなどのイベントに参加した際の経験が印象に残っています。リピートでの出店依頼をいただいたり、遠方からわざわざ足を運んでくださるお客様がいらっしゃったりすると、本当に喜びを感じます。

餃子業界で非常に有名な方々から高い評価やコメントをいただいたこともあります。そういった反応は、私たちにとって非常にありがたいものです。

米田

大胆なアレンジメニューも多いと思いますが、新しいメニューをお店に出す際、誰かに試食してもらったり相談したりしますか?

吉田様

基本的には、私と一緒に働いている相方の2人で進めています。アイデアを出し合い、それを形にして、2人で試食します。美味しいと直感的に感じたものを提供するという流れですね。

ただ、大型のフェスティバルに出店する際のメニューなどは少し違います。そういった特別なケースでは、常連のお客様に先に食べていただいて、感想を聞くこともあります。

つまり、日常的なメニュー開発は私たち2人の感性と経験を信じて進めていますが、特別な機会には外部の意見も取り入れるようにしているんです。

米田

多くの種類の餃子を作られてきたと思いますが、最もヒットしたものや、特に大胆なアレンジだと感じた餃子はありますか?

吉田様

一番は「 チーズ餃子 」ですね。この餃子は、チーズの旨味をたっぷり味わえるように工夫しました。具体的には、熱々の鉄板にベーシックな餃子を乗せ、そこにソースをたっぷりかけます。そして鉄板の上でグツグツと煮込むことで、チーズがとろけるような仕上がりになるんです。

このチーズ餃子は、お店をオープンした頃から非常に人気があります。時々メディアにも取り上げていただいているんですよ。

普通あまり見かけないような量のチーズを使っているので、見た目のインパクトも大きいですね。お客様にとっては面白い経験になるのではないでしょうか。

米田

昼とは違って、夜の餃子にはニンニクが入っているそうですね。

吉田様

メニュー名に「 夜 」と表記されているものは、基本的にニンニクが入っています。実は、これには特に深い意味はないんです(笑)単純に、カッコいいネーミングを考えていて、「 夜 」と表記したら良いのではと思ったんですよ。

「 朝餃子 」というメニューもありまして、これは朝からでも食べられるくらいさっぱりした味わいをイメージして作りました。このように、抽象的な名前のメニューもたくさんあります。

実は、こういったユニークなメニュー名には別の効果もあります。お客様との会話のきっかけになることが多いんですよ。ユニークな名前を付けることで、お店の雰囲気も和やかになりますし、コミュニケーションも弾むんです。

米田

「 夜餃子 」の特徴を教えてください。

吉田様

私たちのメニューには「 夜餃子 」と「 極み夜餃子 」という2種類があります。どちらもニンニクを使っているのですが、大きな特徴は、ニンニク特有の嫌な臭いが残らないように工夫していることです。

「 夜餃子 」は、ニンニクを加える前の段階から様々な工夫を重ねています。結果として、ニンニクの風味は楽しめるのに、後に残る不快な臭いを抑えることができました。

一方、「 極み夜餃子 」はさらに手の込んだ製法を用いています。製造過程にはかなりの手間と時間がかかるんです。正直に作るのが大変です。

米田

それぞれの「 餃子 」の開発にはどのくらいの時間がかかりましたか?

吉田様

実は開発にそれほど時間はかかっていないんですよ。例えばニンニクを使う場合、その素材がどういった味わいになるかはすでに把握していましたし、それを餃子に組み合わせたらどういう味になるだろうか、というイメージも明確にありました。

試作は1、2回程度しかしていません。最初に作った段階で、ほぼ想像通りの味が実現できたんです。思い描いた通りの味を、短期間で再現できるのは、やはりこれまでの経験があってこそだと感じています。

米田

最近ではオンラインでも「 餃子 」を販売されているそうですね。

吉田様

現状ではまだ2人でお店を切り盛りしている状況なので、オンライン販売に全力を注げているわけではありません。しかし、遠方にお住まいのお客様から「 食べたい 」というお声を多くいただきました。そういった声に応えるため、オンラインショップをオープンしました。

今では、お客様がいつでも餃子を購入できる状態にはなっています。まだ小規模ではありますが、店舗に来られない方々にも私たちの餃子を楽しんでいただけるようになりました。将来的には、オンライン販売にもより力を入れていけたらと考えています。

ジャパンフードセレクション受賞

米田

「 ジャパンフードセレクション 」で受賞されたそうですね。その時のお気持ちをお聞かせください。

吉田様

本当に嬉しく思いました。私のモットーは、「 自分が美味しいと思うものを提供する 」です。お客様に出す料理は、まず自分が美味しいと感じないと失礼だと考えています。そういった意味で、自信を持って出品したものが認められたことは非常に喜ばしいことでした。

ジャパンフードセレクションの素晴らしい点は、非常に詳細で精密なレビューをしてくれることです。そのフィードバックは私たちにとって大変貴重なものでした。

さらに、その中でグランプリまでいただけたことは、本当に感慨深いものがありました。自分たちの努力と信念が業界で認められたんだな、としみじみ感じましたね。

この受賞は、私たちの取り組みが間違っていなかったという証明にもなり、今後の励みにもなっています。これからも、自信を持って美味しい餃子を提供し続けていきたいと思います。

最後に

米田

最後に一言お願いします!

吉田様

今後はブランディングを強化していきたいと考えています。正直なところ、この領域は私たちの不得意分野なんですよ。今回の受賞を1つのきっかけとして「 MARCO餃子 」というブランドを積極的に宣伝していく必要があると考えています。これは今後の大きな課題の1つですね。

また、より多くの方々に美味しい餃子を効率よく届けたいという思いがあります。デパートやイベントなどへの出店の機会を増やしていきたいですね。

夢を言えば、全国の餃子ファンの皆さまの前で乾杯できるような、そんな機会を作りたいですね。日本中の餃子好きが集まるような場所で、私たちの餃子を味わっていただきたいという夢があります。

これらの目標に向けて、一歩一歩着実に進んでいきたいと思っています。もちろん、品質を落とすことなく、さらに向上させながら、MARCOの餃子を多くの方に知っていただけるよう努力していきます。

運営会社:株式会社Rim Entertainment
編集者:Jeong Yeongsu
運営メディア:シネマライブラリ

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